僕が「子育てハイテク起業」を始めた時のお話

僕が子育てハイテク起業を始めた時のお話

2025年の我が家のリアル

2025年の現在、僕は月に数回のクライアントとの対面での面談を除いて、仕事のほとんどを自宅あるいはシェアオフィス、またはどこかのカフェで行っています。

自分の持っているスキルと経験で、企業や個人の問題を解決できる領域を定め、チャットやzoomで助言を行い、集客や採用の企画を立案し、必要なデジタル環境の構築を代行する事で収入を得ています。

 

息子達はというと、学校に行くようになり、友達もできました。

 

相変わらず学校の授業が楽しいか、つまらないかというと、両方混在しているというのが正直なところのようです。

大好きな先生もいるし、お気に入りの活動もある。

 

でも、恐ろしくつまらない授業もあるし、そんな興味のない活動に自分を縛り付けられるのは嫌。

 

以前と変わった事は、息子達も親も、

 

「別に学校を全否定するわけじゃないけど、全肯定もしない」

「生きていくために必要な事は、学校で学べる事もあるし、学べない事もある」

「学校に価値を感じる部分はありがたく享受し、足りない部分は家族や他で補う」

 

こんなスタンスになった事です。

 

支援学級に通っている息子たちは、通常級の同級生と一緒に活動する時もあれば、そうでない時もあります。

学校にほとんど行かなかった期間が半年くらいあるので、授業の単元によっては遅れているところももちろんありますし、

反対に、得意な分野はどんどん高学年の内容を進めていて、2年生の下の子は4年生の算数をしていたりもします。

こんな中で、僕も妻も息子達も、進級や進学、将来の仕事の事について不安になる事はありません。

 

驚くほど、全くと言っていいほど。

 

なぜか?それは、僕たち親子は、これまでの約3年間の苦悩の中から、仕事の本質、自己実現と経済的な自立を両立させる事、つまり「大好きな事でメシを食っていく未来」の作り方を、はっきりとイメージできるようになったからだと言えます。

僕も妻も、息子達と過ごす時間が圧倒的に増え、夫婦間でも仕事の在り方や息子たちの将来について語りあう時間が増えました。

 

そして、何より、僕が毎朝起きて、パソコンに向かい文章を書いたり、動画を収録したり、クライアント企業の問題解決のための助言や企画立案を行い、デジタル技術を駆使して様々なものを創る日常は、全て、僕自身の日常を豊かにし、それはイコール、

「息子達に語るべき人生において必要な事」のインスピレーションを生み出す源泉なのです。

 

顧客企業の抱える問題と解決策、その実行に必要なテクノロジーやものの考え方、まだまだ発展途上の僕自身の会社の改善点、そのヒントを得るために、外国の起業家やマーケターから学ぶ日々、資産形成を見据えての株式投資や、その他のデジタル資産構築のための新しい挑戦、、、

現在進行形で新しい事を学び、実践し、そこでの学びを息子達にかみ砕いて教育として伝える。

まるで、膨大な量の「実践的な遺言」を書きながら、それが同時に収入につながっているような気持ちです。

 

間違った努力

10代の頃、学校教育の中で育った僕たちは、「努力すれば結果が出る」という考え方が染み付いてしまいがちです。

学校教育では、教科書があり、その内容を理解して暗記すれば、テストで点数を取るという結果に直結します。

このような環境では、「間違った努力」という概念自体があまり意識されません。

しかし、実際の社会では的外れな方向にどれだけ努力をしても、望む結果が得られないことが多々あります。

たとえば、がんばって資料を作ったり、テレアポを繰り返したり、飛び込み営業やプレゼン、名刺交換会などに精を出したとしても、「正しい相手に、正しい商品を、正しい方法で」売らなければ、売り上げは上がりません。

私は学生時代、成績が良かったという「呪縛」に長い間縛られていました。そのため、自分の努力が間違っているかもしれないという視点を持つことができませんでした。

しかし、現実社会では、努力そのものが間違っていれば、いくらがんばっても成果は得られません。

さらに、僕たちはもう10代や自由気ままな独り身の20代ではありません。

家族があり、子どもがいる立場です。

間違った努力に時間や労力、お金を費やす余裕はないのです。

だからこそ、100%正しくなくても、成功確率の高い「正しい努力」を見極め、選択することが必要です。

僕は「間違った努力」と「正しい努力」を見極めるため、試行錯誤を繰り返しました。

しかし、それには20年という長い時間がかかってしまいました。

だから、まずは、自分の今の努力が正しい方向に進んでいるのか、そうでないのかを見極める術が必要です。

まず、間違った努力がどのような結果を生むのかを知ってください。

 

再現性の無い成功を積み重ねても意味がない

世の中には、再現性のある成功と再現性のない成功があります。

私が20代前半、不動産会社で住宅や土地を売買していた時、ときには数億円の不動産の売買案件を獲得することがありました。

しかし、このような取引は再現性がありません。

単なる運でしかないようです。

あるいは、たまたま紹介で知人から仕事の依頼を受けたり、たまたまYouTube経由で会社のホームページから問い合わせがあり、仕事の依頼が入ったりする。

これも再現性のない売り上げです。

明日も来週も来月も、同じような因果関係で同じように仕事の受注をすることはできないからです。

最初、僕は会社員として派遣社員の仕事をしている中で、フリーランサーとして広告会社の下請けをし、ワードプレスでウェブ制作を請け負ったり、広告素材のグラフィックデザインを請け負ったりし始めましたが、そこにも再現性はありませんでした。

いつ仕事が入ってくるか分からないのです。

手取りが300,000円に届くか届かないかの当時の僕にとって、ウェブサイトを1つ作って200,000円から300,000円の売り上げというのはとても大きなインパクトがありました。

クライアントと打ち合わせに行くために昼間の仕事に言い訳をして早退をしたり、納品の締め切りが近くなり、それでもワードプレスの操作方法がわからなくて、完成がおぼつかなさそうな時は病気を装って仮病を使って仕事を休んでまで、インターネットカフェの1番安いオープン席で朝から晩までパソコンに向かって仕事を完成させようと必死でした。

1つの納品で300,000円が手に入るというのは、それほど大きなモチベーションになりました。

しかしながら、ほどなくして僕はそのやり方に限界があることに気づきます。

その1件の300,000円の仕事の依頼は来月にはないかもしれないし、再来月にもないかもしれません。

今度いつ仕事があるのかもわからない。

だって、たまたま運が良くて、そのクライアントを紹介してもらえただけだからです。

昼間の仕事を辞められない私にとって、継続的なテレアポや電話セールスなどをする時間はありません。

だから、同じような見込み客をストックしておくこともできなければ、その1件の幸運で舞い込んできた仕事を優先するが故に、昼間の職場での関係が悪化し、肝心の生命線である昼間の仕事が続けにくくなるリスクもあるのです。

この再現性のない成功を日々追い求める事、これはまさに「間違った方向の努力」です。

 

重要なのは「再現性」を生み出す事。

 

つまりは、仕組を作る事です。

それは、狩猟と農耕の違いでもあります。

武器を持って狩りに出かけても、そこに獲物がいるかどうかは運です。

しかし、田を耕し、種を植え、水をまけば、いつかは必ず作物が収穫できます。

それは自然の摂理であり、科学的に改善可能です。

私たちの起業のプロセスは、狩猟的であってはいけません。

農耕的でなければなりません。

それは人類の歴史が証明している事でもあります。

 

隠れた資源を活用する

僕がこの「いつ仕事が入ってくるかわからない」という状況を打開するために、最初に目をつけたのは、すでにコネクションを持っている別の誰かを探し、利害を一致させることでした。

運に頼った狩猟スタイルから、科学的に発展させられる農耕へ。

 

私が目をつけたのは、ある広告代理店でした。

 

その時、僕は製造業の会社で職場の教育マニュアルを作るために、バーチャルリアリティ(VR)や3D技術、動画制作の技術を独学で勉強していました。

なぜ製造業の会社で働きながら、VRや3D技術を学ぼうと思い立ったかはまた別の機会でお話ししますが、とにかくその時は日々の仕事があまりにもつまらなく、頭痛や吐き気を催すような状態で、少しでも仕事に新しい情熱を生み出したいと思い、職場の教育体制の改善を申し出たのです。

それが後々、私は数ヶ月でVRと3Dを使った空間コンテンツ制作のスキルを身につけるきっかけとなりました。

幸い、僕は高額なプログラムや教材を使うことなく、海外の無料または安価なツールを使うことで、1日少しの時間を練習に使い、驚くようなバーチャルリアリティのコンテンツを作る方法を発見しました。

この秘訣についてはまた別の機会に詳しくお伝えしますので、楽しみにしていてください。

僕はその時点ではVRと3Dのスキルを全くの初心者でしたが、少なくとも職場で誰よりも詳しくなり、そのスキルを活かして商品やサービスを生み出せないかと考えました。

そこで目をつけたのが、住宅モデルハウスのVRコンテンツ制作でした。実際の住宅を360度カメラで撮影し、ストリートビューのように内部を歩き回れるようにするサービスです。

僕は元々不動産の仕事をしていたため、こういったサービスがあれば住宅会社に売り込めるのではないかと考えたのです。

しかし、時間がなくて自分で住宅会社に直接売り込むことは難しいため、住宅会社を顧客に持っているであろう広告代理店に目をつけました。

その広告代理店を見つけたのは、その会社が住宅の情報誌を発行していたからです。スーパーやコンビニに置かれている「おうち探し」のようなフリーペーパーを手に取り、発行元の会社に連絡をしました。

僕が提案したのは、VRを使って住宅モデルハウスを制作できるというもので、そのようなサービスは都会には既にあるものの、私が住んでいた岡山県にはまだ専門業者がいなかったため、広告代理店は私に興味を持ってくれました。

さらに、私は「1件100,000円から150,000円で貴社のためにこの仕事を実施できます」と伝えました。すると、その会社は僕の予想していなかった反応を示しました。

「うちに事業リーダーとして来てください、あなたが求める報酬をお支払いします」と言われたのです。

最初は一足飛びにフリーランサーとして1件100,000円から150,000円の仕事を効率的に売り込みたかったのですが、このオファーを受け入れることに決めました。

その理由は、広告代理店で働くことで、今の製造業の職場よりも1.5倍の収入を得ながら、残業も少なく、そして何よりも仕事の時間をVR技術の向上や販売方法の確立に費やせると考えたからです。

このオファーを受け入れることで、私は自分の再現性のある成功体験を作り始めることができました。

 

法則の発見

その会社で僕はある再現性を持って、考案したサービスが売れるための法則を見つけることができました。

結果的に僕はその会社を4ヶ月で去ることになったのですが、その間に1,000万円以上の売り上げを残すことができました。

私がVRコンテンツを売るために使用した再現可能なアプローチ。

それは「マーケティング」の概念です。

つまり、僕はサービスの内容そのものの特徴を工夫したり、全く新しいサービスを考えたのではなく、そのVRコンテンツというサービスを「どうやって売るか」に着目し、この方法で売れば、かなり高い確率で相手がお金を出すに至るという法則を見つけたのです。

それが、マーケティングの法則です。

まず、あなたは今こう思っていることでしょう。マーケティングという言葉が抽象的すぎてわからない、と。

ここでマーケティングとは何かを端的に説明すると、マーケティングとは、あなたが何か商品やサービスを世の中に対して売りたいと思った時に、あなたが必死に声を上げてあなたの存在を叫び、目の前の人に必死にアピールして、製品を買うように売り込まなくても、顧客がその商品を買いたいと思い、自然と列ができ、手に取り、支払いをして買っていくような仕組みを作ることです。

「販売を不要にする事」

これはドラッカーによる定義であり、僕の独自理論ではなく、広く認識されている考え方です。

さて、この「自然に売れていく仕組み」という意味でのマーケティングの概念と人間心理を使うと、なぜ私のVRコンテンツが再現性を持って売れるようになったのでしょうか?

その具体的なメカニズムについては、次の記事で詳しくお話しますね。

 

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子育て世代のためのハイテク起業術

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